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#781 効率ばかりの時代

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
RE/MAX GOOD.
6月8日
読了時間: 3分

おはようございます。RE/MAX GOOD.の佐藤です。


先日のことですが、日頃からお世話になっている仲間の設備屋さんから「ちょっと手を貸してほしい」とSOSの連絡があり、急遽、とある集合住宅の建築現場へと行ってきました。

私自身、20年間にわたり現場で職人としてやってきた人間です。今は不動産のバッジをつけていますが、一歩現場に足を踏み入れると「やっぱり自分は現場が嫌いじゃないんだな」と、なんだか少し嬉しくなってしまいました。


今回の私の役目は、洗面台やトイレなどの「器具付け」の手伝いだったはずなのですが……いざ現場に入ってみると、気づけば本来の作業よりも前工程の「手直し」ばかりに時間を費やしている自分がいました。

前の工程の仕上げが少し雑だったり、位置が微妙にズレていたり。そのまま器具を無理やり取り付けることもできなくはなかったのですが、それでは仕上がりに歪みが出てしまいます。元職人の目線としては、どうしてもそこを見過ごすことができず、結局は一つひとつ是正しました。

久しぶりに現場で手を動かしていると思うことがあります。

それは、本当に「良い現場」というのは、次にバトンを受け取る職人さんが仕事をしやすくなっている、ということです。


建築の現場は、大工さん、電気屋さん、設備屋さん、内装屋さんなど、数多くの職人たちのリレーで一つの形になっていきます。良い職人は、自分の作業を完璧にこなすのは当然で「次にここへ入ってくる仲間が、いかにスムーズに、気持ちよく作業できるか」を常に先回りして考えながら、自分の仕事を終えます。見えないところにちょっとした気配りを残したり、次の職人がスムーズに作業できるように掃除していったり。


逆に、「自分の工程さえ終われば、あとは知ったことか」という自己満足で終わっている現場は、必ずその後の工程のどこかで誰かが泣きを見ることになります。後から入った人が、前の人の尻ぬぐいや手直しに追われ、時間も労力も無駄にすり減らしてしまうのです。

今の時代、どの業界でも「タイパ」や「効率化」ばかりが最優先で求められます。 いかに短時間で、コストをかけずに、自分のノルマを終わらせるか。となってしまっています。


それでも、私はどんなに時代が変わっても、職人たちは「見えない相手への気遣い」や「思いやり」の文化だけは、絶対に絶やさずに残ってほしいなと思うのです。

そしてこの「次の人が困らないように先回りする」という職人の気遣いは、今の私の『おせっかい不動産』の根底にある想いと、完全に一つに繋がっています。

お家を売る、買う、あるいはリフォームする。 その目の前の一瞬の契約(自分の工程)だけで終わる仕事ではなく、その家を引き継いでこれから何十年と暮らしていくお客様(次の人)が、10年後も20年後も「この家に決めて本当によかった」と安心して笑顔でいられるように、今できるリスクの芽を先回りして摘んでおくこと。


少し筋肉痛の残っていますが、今週もしっかり思いを絶やさずに行動していきたいです。

それでは、今日も皆さんにとって良い一日になりますように。

 
 
 

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