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#769 土地を探すとき

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
RE/MAX GOOD.
5月26日
読了時間: 3分

おはようございます。RE/MAX GOOD.の佐藤です。


マイホームを建てるための「新築用地」を探しているとき、皆さんは土地のどこを一番に見ますか?

きっと多くの方が、敷地の広さ、道路の幅、あるいは「日当たりは良さそうか」といった、地面や目の前に広がる景色に意識が向くと思います。予算や間取りに直結する部分ですから、下を向いてじっくりと土地を吟味するのは当然のことです。

しかし、私がお客様と一緒に現地へ行ったとき、じーっと見つめてしまう場所があります。

それが、「空」です。ただ「気持ちのいい青空だな」と眺めているわけではありません。空中に張り巡らされている「電線」を確認します。


一見、何の問題もなさそうな立派な土地で、目の前の道路がすっきりと広かったとしても、上空を見上げたときに電線がびっしりと網の目のように交差しているケースがよくあります。実はこれ、家を建てる段階になってから、ものすごく大きな壁として立ちはだかることがあるのです。

家を建てる現場には、たくさんの大型重機が出入りします。 基礎を造るときにコンクリートを流し込む「生コン車の圧送ポンプ」や、柱や梁を組み上げるときに重い木材を吊り上げる「クレーン車」。これらの重機を動かすとき、上空に電線が走っていると、ブーム(アーム)が電線に接触してしまう危険があるため、思うように動かせなくなってしまいます。

そうなると、どうなるか。 電線を防護するための特殊なカバーを電力会社に申請して取り付けてもらったり、重機を小さくして何度も往復させたり、あるいはクレーンが使えないからと、職人たちが手作業で資材を運ぶことになります。


当然、そこには余計な手間(人件費)がかかり、工事の工程も伸びてしまいます。そして、その目に見えない「現場の苦労」は、建築費用のアップという形で、地味に、しかし確実に全体の予算へと跳ね返ってくるのです。

さらに、電線が多い土地は、念願のマイホームが完成して「住み始めてからの暮らし」にも影を落とします。せっかく新しく用意したカースペースの真上に電線が通っていると、毎日毎日、愛車や玄関アプローチへの「鳥の糞害」に悩まされるケースが普通にあります。せっかくの新しい住まいなのに、毎日外に出るたびに足元を気にする生活なんて、悲しいですよね。


こうした「上空のリスク」は、土地の図面やパンフレットの数字には一切載っていません。不動産の書類をいくら眺めていても、絶対に気づくことができないポイントなのです。

私は、元々20年間現場で実際に家を造り、重機の手配や職人の段取りを肌で経験してきた人間です。だからこそ、土地を見た瞬間に「あ、ここにクレーンを据えるとあの電線が邪魔になるな」「この位置なら、住んだあとも鳥に悩まされないな」というリアルな完成形が、頭の中でシミュレーションできます。


どれだけ条件が良く見える土地でも、見えないところで余計なコストがかかってしまっては、お客様のための誠実な提案とは言えません。

これから土地探しをされる方は、ぜひ一度、「空」を見上げてみてください。

一見すると見落としがちな、頭の上の小さな違和感。そこにこそ、10年後の安心な暮らしと、無駄のない家づくりのヒントが隠されています。そんな細かすぎるおせっかいな視点も含めて、これからもお客様の住まい探しを全力でサポートしていきたいと思います。


それでは、今日も皆さんにとって、心地よく前を向ける良い一日になりますように。

 
 
 

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