#904 大変さとは

おはようございます! RE/MAX GOOD.の佐藤です。
かつての職人仲間から、ふとした時にこんな言葉をかけられることがあります。
「佐藤さんは、不動産屋になって楽して儲かってんだろ?」
冗談混じりだったとしても、正直なところ、かなり胸に刺さりますし凹みます。
20年以上現場で泥まみれて育ってきた私だからこそ、職人たちの気持ちは痛いほど分かります。真夏の炎天下や真冬の凍える現場で体を張って汗を流すことこそが「本当の仕事」であり、室内でパソコンに向かうデスクワークやスーツを着た仕事が「楽」に見えてしまう感覚。
でもだから、余計に悔しいんですよね。
今の立場になってから、私はただ自分のためだけに動いているつもりはありません。
かつての仲間たちや信頼できる職人さんに現場の仕事が回るようにと、頭を下げて建築の案件を取ってきたり、現場が少しでもスムーズに動くようにと裏で調整を重ねたり。みんなで一緒によくなっていこうと、必死に動いてきたつもりでした。
「不動産屋は楽して儲かる?」
思わず、「じゃあこの膨大な書類作成や権利関係の調査、一間違えれば大問題になる条件交渉や営業を、一回代わりにやってみなよ!」と喉まで出かかる言葉があります。
でも、それを言ったところで何の意味もないことも分かっているから、言葉をグッと呑み込みます。
現場の肉体的な過酷さも、今の仕事の精神的なプレッシャーや胃が痛くなるような重責も、両方を知っているからこそ、分かり合えないもどかしさに拍車がかかります。
「目に見える汗」だけが、仕事の大変さじゃない。
目に見えないところで神経をすり減らし、リスクを背負い、人の間に立って調整し続ける汗もあるんです。
自分の想いや仕事の裏側を正しく伝えることって、本当に難しいなと痛感します。
でも、いちいち腹を立てたり言い返したりしたところで、何も生まれません。
分かってくれないことを嘆くよりも、私は私の立場で、仲間たちの現場や生活を守るための仕事を愚直に作り続けていくしかないんだと思っています。
背負うものの形が変わっただけで、私自身は今も変わらず、泥臭く戦っている一人の職人です。
いつか言葉ではなく、積み重ねた仕事と結果で「佐藤も現場とは違う場所で必死に戦ってたんだな」と伝わる日が来ると信じて。
それでは、今日も皆さんにとって素晴らしい一日になりますように!
コメント