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#788 「人」であるという事実

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
RE/MAX GOOD.
6月14日
読了時間: 3分

おはようございます。RE/MAXGOOD.の佐藤です。


家を建てよう、あるいは買おうと考えたとき、多くの方が「新築なら間違いない」「新しい建物ほど安心だ」と考えると思います。確かに、現代の新しい家は耐震基準や断熱性能など「構造の規格(スペック)」だけで見ればとても進化しています。

しかし、20年間建築の現場をやってきた職人の目線から見ると、今の建築業界の裏側には、大きな変化が起きています。


それは、現場における「安さ」と「早さ」の過剰な追求です。

今の新築の多くは、工場であらかじめカットされた資材を、現場でどれだけ短期間に効率よく組み上げるかというスピード勝負になっています。もちろん、それ自体は技術の進歩ですが、問題はその先。徹底的なコストカットとタイトな工期に追われた結果、現在の施工現場を支えているのは、かつてのような高い技術と誇りを持った「職人」ではなく、マニュアル通りにパーツをはめ込んでいく経験の浅い「作業員」であるケースが、決して少なくありません。


どれだけ設計が立派でも、それを現場で実際にカタチにする人間の腕が未熟であれば、見えない部分の施工ミスや、数年後に歪みとして現れる初期不良のリスクは確実に高まります。新築は、その土地に建ってから数年経ってみるまで、本当の仕上がりが分からない「ブラックボックス」のような側面があるのです。

だから私は「中古戸建」という選択肢もお勧めしています。

一昔前の日本の住宅業界には、一棟一棟にじっくりと手間をかけ、「職人」たちがたくさんいました。しっかりとした経験則から材料のクセを読みと骨組みを組み上げていました。


そして何より、築20年、30年と経っている中古戸建は、日本の厳しい夏の暑さや冬の寒さ、雨風、そして地震を実際に耐え抜いてきたという「何よりの証明」が、すでに目の前に現れています。

もし施工が雑であれば、とっくに床が傾いたり、雨漏りの跡がついたりしているはずです。数十年という歳月を経てもなお、ビシッと真っ直ぐに建っている家。それは、当時の職人の腕がどれほど確かだったかを示す履歴書のようなもの。

古いから不安なのではありません。 見えない部分の傷みや構造をしっかり見極めて選びさえすれば、職人が作った中古戸建は、今の効率重視で作られた新築よりも、よっぽど頑丈で、確かな安心を手に入れられる選択肢になります。

家選びで本当に大切なのは、「いつ建てられたか」ではなく、「誰が、どんな想いで、どう建てたか」。

新築という言葉の響きや、目先の綺麗な設備だけに惑わされず、建物の「本質的な強さ」に目を向けてみる。そんな家探しを、これからもおせっかいにサポートしていきたいと思っています。

それでは、今日も皆さんにとって、住まいの本当の価値を見つめ直すような、実りある一日になりますように。

 
 
 

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