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#766午前中、一言も喋らなかった私へ。

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
RE/MAX GOOD.
5月23日
読了時間: 3分

こんばんは。RE/MAX GOOD.の佐藤です。


「…あれ、今日、まだ一言も喋ってないな」

ふと時計を見ると、すでに正午を回っていました。 今日はお客様とのアポイントが入っていない、いわゆる「事務作業デー」。電話のベルも鳴らず、静まり返った事務所の中で、私は朝からずーっとパソコンの画面とにらめっこをしていました。


やっていたのは、新しくオープンするレンタルスペースの予約サイト作り。

私は、こういう「設定作業」が、本当に、ものすごく苦手です。 長年、現場で土を触り、コンクリートを流し、五感を使って家を造ってきた人間です。パソコン作業もデザイン作業なら苦ではないのですが、複雑なシステムを動かす作業は、完全に未知の世界。専門用語が並ぶマニュアルを読んでは首を傾げ、ボタンを一つ押しては「これで合っているのか?」とフリーズする。


頭の中はあっという間にパンク状態になり、気がつけば、たいして進んでいない画面の前で時間ばかりが虚しく過ぎていく……。

正直 「一人社長の自分が、こんな作業で丸一日を潰していていいのだろうか」 「もっと現場を回ったり、営業活動をしたりするべきなんじゃないか」

そんな不安が、心の片隅で頭をもたげました。

それでも向き合う理由は、このレンタルスペース「STUDIO853」を、ただの「時間貸しの部屋」で終わらせるだけではないから。

ここ松伏町でも、高齢化や世代交代に伴う「空き家」や「空きテナント」の問題は、年々深刻になっています。かつて誰かの生活の舞台だった場所が、あるじを失い、静かに朽ちていく姿を見るのは、元職人としても、地元の不動産屋としても、本当に胸が痛むものです。


もともと空きテナントだった、この小さなスペースを、そんな街の「再生のきっかけ」にしたい。「なんにも無い」と言われるこの街に、小さくてもいいから、人が集まり、顔を合わせ、新しい繋がりが生まれる拠点を作りたい。自分で壁を剥がし、床を張り替え、よみがえらせたこの空間が、誰かの挑戦の場所になり、誰かの居場所になる。その循環が始まって初めて、本当の意味での「空き家再生」の第一歩になると信じているのです。


だからこそ、ちゃんと予約の仕組みを形にしなければいけない。ここで私が「苦手だから」と投げ出してしまっては空間に込めた想いも、ただの絵に描いた餅で終わってしまいます。


何回もやってはやり直しての繰り返し…この不器用な手探りの時間も含めて、すべてが私の「おせっかいな街づくり」の基礎工事なのだと言い聞かせています。

パソコンのブルーライトでしょぼしょぼする目をこすりながら、よし、もうひと踏ん張り。

早く、この場所を選んでくださる未来の仲間への「はじめまして!」になるように。見えない土台を、積み上げていきます。

 
 
 

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