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#765 「なんにも無い」という贅沢。

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
RE/MAX GOOD.
5月22日
読了時間: 3分

おはようございます。RE/MAX GOOD.の佐藤です。


「松伏って、本当に何にも無いよね」

地元の方と話していても、あるいは周辺の地域の方から声をかけられたときも、冗談混じりにそんな言葉をいただくことがよくあります。

確かに、誰もが知っているような有名な観光名所があるわけではありません。全国的に名前が通ったきらびやかな特産品や、週末に大勢の人が押し寄せるような巨大なショッピングモールがあるわけでもありません。車を走らせれば、どこまでものどかな田園風景が広がり、一見すると「どこにでもある地方の町」に見えるかもしれません。


でも、私たちが日々暮らしていくために本当に必要なもの、心が豊かになるものって、果たしてそういう目立つ場所や数字で測れる便利さだけなのでしょうか。

効率やスピードばかりが重視される今の時代、多くの人がどこかへ置き忘れてきてしまった大切なものが、この松伏には、当たり前の顔をしてたくさん残っています。

たとえば、この時期の朝は水の張られた田んぼから、どこか土の匂いが混じった心地よい風。 夕暮れ時、遮るもののない広い空の綺麗なグラデーション。 近所のコンビニの店員さんと「おはようございます」「今日も頑張っていきましょう!」と、自然に笑顔で言葉を交わせるような、温かくて心地よい距離感。これらは、図面にも載らなければ、町のパンフレットに大々的に書かれるようなものでもありません。


でも、長年現場で職人として実際に土を触り基礎を造り、今は不動産屋として多くの方々の人生に寄り添って、強く実感していることがあります。


家を建てる、あるいはそこで暮らすということは、ただ「便利な箱を買う」ということではありません。その街が持つ空気感を肌で感じ、近隣の人たちの体温を感じながら、日々のささやかな時間を積み重ねていくことです。

華やかな商業施設が近くにあれば、確かに最初はワクワクするかもしれません。でも、実際に生活が始まって10年、20年と経ったとき、私たちの心を本当の意味で満たしてくれるのは、そうした刺激ではなく、「今日も帰ってきたな」とホッと肩の力を抜くことができる、変わらない風景や人の優しさだったりします。


松伏には、大きなエンターテインメントの要素はありませんが「心地よい安心感」があります。「なんにも無い」と言われるこの街で、どんな風に家族との時間を育み、どんな未来を描いていくのか。その目に見えない、でも何より価値のある暮らしづくりのお手伝いをしていきたいと思います。


数字やスペックの便利さだけを横流しするのではなく、この街が持つ「本当の豊かさ」を、私自身の言葉で真っ直ぐに伝えていくこと。それが、この松伏という街にお世話になり、ここで看板を掲げている私の、大切な役目なのだと信じています。

 
 
 

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