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#762 「みんな付けているから」の落とし穴。

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
RE/MAX GOOD.
5月20日
読了時間: 3分

おはようございます。RE/MAX GOOD.の佐藤です。 「キッチンを新しくするなら、絶対に食洗機は付けたいです!」

新築でもリフォームでも打ち合わせが始まると、多くのお客様からこのような力強いご要望をいただきます。今の時代、家事を楽にしてくれる時短家電の代表格ですから、真っ先に名前が挙がるのは当然のことだと思います。

しかし、いざ念願の住まいが完成し、新生活が始まってから数ヶ月後に「住み心地はいかがですか?」とお話を伺いに行くと、実はかなりの確率で、驚くような事実に出会うことがあります。


「……実は、ほとんど使っていないんです」

あんなに「絶対欲しい」と仰っていた食洗機が、キッチンの下で静かに眠っている。そんなお宅が、実は決して珍しくありません。なぜそんなことが起きてしまうのか、理由を深く掘り下げてみると、そこには取扱説明書には載っていない「毎日の現実」がありました。

一番多いのは、「予洗いが面倒で、結局そのまま手で洗っちゃう」というお声。 お皿にこびりついた汚れを一度シンクで軽く水洗いしてから、パズルのように綺麗に食洗機へ並べる。その一連の手間を挟むくらいなら、スポンジに洗剤をつけてその場でジャブジャブ洗ってしまった方が、自分の性分には合っていて圧倒的に早かった、というケースです。


また、「家族の人数が少ないから、一食分だけだと中身が溜まらない」というお声もよく耳にします。 次の食事まで汚れた食器を機械の中に溜めておくのが衛生的にどうしても気になり、結局、毎回手洗いして水切りカゴに伏せてしまう。これでは、何十万円もかけて導入した最新設備が、ただの「ちょっと高い水切りカゴ」や「開かずの収納」になってしまいます。

もちろん、食洗機をフル活用して「本当に家事が楽になった!」と喜ばれている方もたくさんいらっしゃいます。食べ盛りの お子様がいて毎回の食器の量が膨大なご家庭や、油汚れの多いお料理をよく作られるご家庭にとっては、間違いなく救世主です。

大切なのは、食洗機という設備が「良いか悪いか」ではなく、それが「自分たちの暮らしのスタイルに合っているかどうか」という一点に尽きます。


もし、食洗機を使わない生活が馴染むのであれば、その分の予算を別の場所に回したり、食洗機が入るはずだったスペースをスライド式の深い収納に充てた方が、毎日のキッチンの使いやすさは何倍も向上したはずです。

「みんなが付けているから」「今の新築には標準装備だから」というノリや勢い、あるいは「便利そう」というイメージだけで決めてしまうと、あとで後悔することになりかねません。

私たちは、ただお客様に言われた通りの仕様を付ければ良いだけの存在ではありません。

「絶対に付けたい」と言われたときこそ、「普段はどんな風に食器を洗っていますか?」「一回の食事で使うお皿の量はどのくらいですか?」と、一歩踏み込んで日々の家事のリアルをヒアリングする。そして、お客様ご自身に「本当に我が家に必要かどうか」を見極めてもらうキッカケを作ること。


図面やカタログの華やかさに惑わされず、住み始めた後の「あ、こっちのほうが使いやすかったな」という小さな後悔を先回りして排除していく。相変わらずおせっかいかもしれませんが、これからも大切にしていきたいと思います。

 
 
 

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