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#760 「基礎仕上げ」の細かすぎる真実

  • 執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
    RE/MAX GOOD.
  • 9 時間前
  • 読了時間: 3分

こんばんは。RE/MAXGOOD.の佐藤です。 不動産選びにおいて、間取りや最新のキッチン、華やかな外観に目を奪われるのは当然のことだと思います。しかし、私が物件をご案内する際、お客様以上にじっと見入ってしまう場所があります。

それが、「基礎の仕上げ」です。基礎職人であったこともあるから余計ですが、建物を支えるコンクリートの基礎。その表面に薄くモルタルが塗られているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。あれは、単に「見た目を綺麗にするため」だけの化粧ではありません。


実は、コンクリートが外気に触れて「中性化」し、劣化していくのを防ぐという、非常に重要な役割を持っています。家全体の寿命を左右する、いわば「お肌を守るバリア」のようなものです。最近では、ひび割れに強い樹脂系の仕上げ材も増え、工法は時代とともに進化しています。けれど、どんなに優れた材料を使おうとも、最終的に建物の命運を分けるのは、材料のスペックではなく「職人の細かい納まり(おさまり)の丁寧さ」に他なりません。


特に、今の建物はメンテナンス性を考慮して、基礎の横から配管が出ている「露出配管」が多く見られます。この配管まわりの処理も、職人の腕と誠実さが試されるポイントの一つです。 配管とコンクリートの隙間の処理が甘いと、わずかな振動や経年変化によって、そこからモルタルにピシッとひびが入り、やがてポロポロと剥がれ落ちてしまいます。さらに、その目に見えないわずかな隙間から、虫が基礎の内部へと侵入する経路になってしまうことです。

こうした配管まわりの細かなコーキングやモルタルの押さえ方は、一般のお客様が気づくことはまずありません。家が完成してしまえば、なかなか気にならない本当に小さくて地味な部分です。このような「あまり見られない部分」をどれだけ生真面目に、手を抜かずにやり切れているか。そこに、その家を建てた建築会社や職人の「本質」がすべて現れます。

私は、元々現場で住宅基礎の施工にも深く関わってきた人間です。だからこそ、物件を確認するときには、このような小さいことでも見てしまいます。


図面やパンフレットの数字がどれだけ立派でも、現場の職人の指先がサボっていれば、それは10年後、20年後に必ず大きな不具合となってお客様の負担になります。

効率やスピードばかりが重視される今の時代だからこそ、私はこの「細かすぎる仕事の大切さ」を、プロの目線でしっかりとお伝えしていきたい。見栄えの良い言葉で物件を横流しするのではなく、お客様が何十年と安心して暮らせる土台を見極めていくこと。

それこそが、職人の経験を活かした不動産業を営む私の、譲れない「おせっかい」の形です。

 
 
 

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