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#735 仲介の責任。

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
RE/MAX GOOD.
4月23日
読了時間: 2分

こんばんは。RE/MAXGOOD.の佐藤です。 不動産の取引において、最も恐いのは「見えないリスク」の放置です。 先日、私が買主様側の仲介として関わっている分譲地の現場で、胸が締め付けられるような出来事がありました。

事の発端は、境界ブロックの設置に関するルール違反でした。 実はこれは所有者さんが一方的に悪いというよりは、売主側の不動産業者が、隣地所有者の方へ必要な説明を怠っていたことが原因でした。その結果、お隣さんは数百万という巨額の費用をかけて完成させたばかりの工事を、一度解体し、やり直さなければならなくなりました。

私が現地へ足を運び、経緯を整理してお伝えした際、お隣さんは深々と頭を下げてこうおっしゃいました。

「本当にご迷惑をおかけして申し訳ありません。ルールを知らなかったんです。許してください。こちらの担当者も、佐藤さんのように説明して動いてくれる人だったら、こんなことにはならなかったのに……」

被害者であるはずの方に、これほどまでの謝罪をさせてしまった。 その姿を目の当たりにして、私は言葉にできないほどの「やるせなさ」を感じました。


「売っておしまい」


そんな無責任なビジネスの在り方が、一般の方にどれほどの不利益と、悲しみを与えるのか。今回のケースは、業者が丁寧なコミュニケーションを取っていれば、確実に防げたはずのトラブルでした。

不動産の仲介という仕事は、契約書に印鑑をもらって終わりではありません。 むしろ、そこから始まる新しい暮らしを、いかに守り、支えていくかが本質です。

私は、不器用な人間です。 一つの問題が解決するまで、納得がいくまで、何度でも現場に足を運びます。 関係各所へ何度も連絡を入れ、時には退職した当時の担当者にまで辿り着いて事実を確認します。

周りからは「そこまでしなくても」と言われることもあります。 しかし、これこそ「おせっかい不動産」の根幹です。 お客様が背負うかもしれないリスクをあらかじめ予測し、泥臭く動くこと。それが、人生を左右する大きな買い物に関わる人間の「誠実さ」であり、「責任」であると信じています。


今回のお隣さんの言葉を、私は一生忘れません。 「佐藤さんで良かった」と買主様に言っていただけることはもちろん、その周辺に住まうすべての人に「この取引があって良かった」と思っていただけるように。

効率よりも、誠実さを。 私はこれからも、一歩一歩、逃げない仕事を積み重ねていきます。

 
 
 

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