#747 掃除という「仕事」
- RE/MAX GOOD.

- 2 日前
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こんばんは。RE/MAXGOOD.の佐藤です。 「お前は、とにかく掃除だけやってろ」
新卒で入社した会社を辞め、知り合いのコネも失い、フラフラしていた私を拾ってくれた土建屋の親方。右も左も分からない私はいつも掃除ばかりでした。
当時の私は、本当の意味で未熟者でした。 「いつまで掃除ばかりさせるんだ。早く本番の仕事をやらせてくれ」 そんな不満が顔に出ていたのでしょう。ある日、親方が「今日は俺が掃除をするから、お前がこっち(作業)をやってみろ」と言いました。
待望の「仕事」を任せてもらい、夢中で取り組んだ私。しかし、作業が終わった後に目にした光景に、言葉を失いました。
親方が掃除をした後の現場は、私が掃除をしていた時とは、次元が違ったのです。
落ちているゴミ一つないのはもちろん、道具の並び。そこには、次に働く人が気持ちよく動けるための「配慮」と、その場所を大切にする「敬意」が満ちていました。
「掃除」という作業もまた、現場を支える立派な技術であり、欠かすことのできない「仕事」なのだ。
親方は、言葉ではなくその背中で教えてくれました。自分がやっていた掃除がいかに表面だけで、中身のないものだったか。愕然とし、自分の傲慢さが恥ずかしくなったのを今でも鮮明に覚えています。
あれから数十年が経ち、私は今、不動産エージェントとして活動しています。 建設業から不動産業へとフィールドは変わりましたが、あの時の学びは今も私の「根っこ」に深く息づいています。
不動産取引も、契約書の作成や物件の案内といった「目に見える大きな仕事」だけではありません。
お客様が見落としそうな小さなリスクを事前に調べること
物件を内見する前に、少しでも気持ちよく見ていただけるよう準備すること
契約が終わった後も、変わらずにお客様の人生に寄り添い続けること
「些細なこと」の積み重ね。 けれど、そこにこそプロとしての本当の「誠実さ」が宿ると私は信じています。
「佐藤さんに頼みたい」
そう言っていただける理由があるとするならば、それはあの時、親方が見せてくれた「本気の掃除」のように、誰も見ていないような場所にまで心を尽くす。その泥臭い積み重ねを、今も大切にしているからかもしれません。
効率化が叫ばれる時代だからこそ、私はこれからも、この「掃除の心」を忘れずに、一人ひとりのお客様と向き合っていきたいと思っています。
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