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#712 一瞬の寂しさ

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
RE/MAX GOOD.
3月30日
読了時間: 2分

こんばんは。RE/MAXGOOD.の佐藤です。 半年以上という月日を共に歩んできたお客様から、あるポータルサイトで見つけた物件について問い合わせをしたいと連絡がありました。


その物件は仲介として介入することが難しい物件でした。不動産流通の仕組み上、どうしても手が届かない領域は存在します。

お客様に「この物件には私が入ることができません。ですので、直接問い合わせをしてみてください」とお伝えしたところ、お客様からは、間髪入れずに「分かりました!」という明るい返答が返ってきました。

もちろん、お客様が理想の住まいに出会えたのであれば、それが一番です。自分の利益や都合を優先せず、お客様にとって最善の選択肢を提示する。それが私の掲げる「おせっかい不動産」としての矜持でもあります。


しかし、そのあまりにも潔い返答を耳にした瞬間、胸の奥が少しだけチクリと痛みました。正直に言えば、寂しさを感じてしまったのです。

半年という時間。何度も顔を合わせ、言葉を尽くし、お客様の人生の断片に触れながら併走してきたつもりでした。それだけの時間を積み重ねてきても、私の存在は「代えのきかないもの」にはなり得ていなかったわけです。


もし、自分という人間に圧倒的な信頼を置いていただけていたのなら。 「佐藤さんを通せない物件なら、今回は見送ります」そんな言葉を、心のどこかで期待してしまっていたのかもしれません。お客様の即答は、私の力不足を雄弁に物語っていました。 まだまだ信頼構築が足りていない。お客様にとって、私は「数ある選択肢の一つ」でしかなかったのだと、自分の未熟さを突きつけられたような気持ちです。


不動産の仲介という仕事の本質は、物件情報の提供ではありません。 「この人だから任せたい」「この人と一緒に決断したい」 そう思っていただけるような、唯一無二の人間関係を築くことにあるはずです。

半年関わっても届かなかった理由はどこにあるのか。 悔しさや寂しさを抱えたまま立ち止まっている暇はありません。この感情をそのまま、自分を磨くためのエネルギーに変えるしかないのです。


もっと深く、もっと真摯にお客様と向き合わなければいけない。 事務的な「仲介者」ではなく、人生の「伴走者」として必要とされる存在になるために。

反省を胸に、また一歩ずつ。 自分にできる精一杯を尽くして頑張ろうと思います。

 
 
 

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