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#525 補助金の落とし穴。

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
RE/MAX GOOD.
2025年9月21日
読了時間: 3分

こんばんは。RE/MAXGOOD.の佐藤です。


空き家対策を語る上で「補助金制度」の存在は欠かせません。多くの自治体が、解体費用やリフォーム費用に対して助成金を用意しており、せっかくなら活用しない手は無いと思いますね。ところが、「補助金があるのは知っているけれど、使ったことがない」「申請が複雑で諦めてしまった」という声を頻繁に耳にします。つまり制度があることと、それが実際に機能していることは、必ずしもイコールではないのです。


なぜ補助金は十分に使われないのでしょうか?


まず大きな理由のひとつが「要件のハードル」です。たとえば耐震改修や大規模修繕を対象とした補助金の場合、工事内容や施工業者の選定に細かい条件がつけられており、所有者が自由に進めたいと思う内容と一致しないことが少なくありません。また「特定空き家」に指定されていることが条件だったり、工事金額が一定以上でなければ対象外だったりと、制度の枠に収まらないケースが多々あります。

そもそも「特定空き家」にならないための予防・改善策を打ちたいのに、対象にならないのでは意味がありません。


もうひとつの要因は「申請手続きの煩雑さ」です。書類の準備、現地調査、業者の見積もり確認など、専門知識がないと手間に感じやすいステップが多いのが実情です。特に高齢の所有者にとっては、申請窓口に足を運ぶこと自体が負担となり、結局「面倒だからやめてしまった」という結論になってしまうこともあります。これについては、空き家対策の補助金に限らずどんな補助金もとても難しいですね。税金で賄われているのですから、厳しいのは当然ですが、自治体の担当ももっと手を差し伸べて欲しいと感じることがあります。


さらに、「自己負担が必要」という点も見落とされがちです。補助金は費用の一部を助成する仕組みであり、全額が支給されるわけではありません。たとえば解体補助金の場合、総額300万円の解体工事に対して補助が100万円というケースも多く、残り200万円は自己負担となります。結局、資金に余裕のない所有者にとっては「補助があっても決断できない」という現実が立ちはだかるのです。


このように制度と現場のニーズには少なからずギャップがあります。私はこれを「補助金の落とし穴」と感じています。存在自体はありがたいものの、実際に役立つ場面は思ったほど多くはない。だからこそ所有者が制度に過度に期待しすぎると、計画が頓挫してしまう危険性があります。

ではどうすれば良いのでしょうか。まずは「補助金ありき」で考えるのではなく、空き家の活用や処分の方針をしっかり固め、そのうえで制度を利用できるかどうかを確認することが大切です。補助金はあくまで後押しに過ぎません。大切なのは、最終的にどうしたいのかという所有者自身の意思です。そして、その検討の過程で不動産業者や行政窓口に早めに相談することが、結果的に最短の道となります。


補助金は万能ではありません。しかし、その存在を正しく理解し、自分の計画に無理のない形で組み込むことができれば、確かに強い味方になり得ます。大事なのは「補助金があるからやる」ではなく「やる計画があるから補助金を使う」という順序を忘れないことだと感じています。

 
 
 

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