#499 中古住宅市場
- RE/MAX GOOD.

- 8月26日
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こんばんは。RE/MAXGOOD.の佐藤です。
ここ数年、中古住宅の流通量が増えています。背景には、新築の建築コスト上昇や職人不足による工期の長期化や販売価格の高騰があります。新築が思うように供給されない中、すぐ住める中古物件への需要が高まっているのです。現場で働いてきた者として、誰よりも実感しています。
この流れを受けて、国や自治体も中古住宅の流通を後押ししています。たとえば、既存住宅の瑕疵保険加入や、リフォーム費用への補助制度、住宅ローン控除の対象拡大などです。これらの制度を正しく理解し、お客様に提案できるかどうかが、現場での信頼度を大きく左右しますね。
実務面では、中古住宅の調査と情報整理が重要です。建築確認済証や検査済証の有無、耐震基準を満たしているか、リフォーム履歴、そしてインスペクション(住宅診断)の活用など。新築のように一から仕様を確認できるわけではないので、既存建物の状態把握には時間がかかります。しかし、ここを丁寧に押さえないと、後の契約リスクにつながりかねません。
また、築年数によって金融機関の融資条件や火災保険料が変わる点も押さえておく必要があります。最近では、築古でもしっかりメンテナンスされていれば評価する金融機関が増えており、買主様にとって有利な選択肢が広がってきました。こうした最新情報をキャッチアップしておくのも、我々業者の大切な役割です。
中古住宅市場が活発になると、不動産会社としては仲介だけでなく、リフォーム業者や建築士との連携もより重要になります。お客様のニーズは「物件を買う」だけでなく「どう暮らすか」にシフトしています。設備や間取りの変更を含めて提案できる体制を作ることが、これからの現場では強みになると感じています。
華やかなエピソードや目立つニュースばかりが不動産ではありません。こうした地道な制度理解や物件調査、他業種とのネットワークづくりといった実務が、結果としてお客様の安心と満足につながります。これからも現場で必要な情報をしっかりと押さえながら、変化する市場に対応して、長く住宅建築工事に携わってきたノウハウを、活かしていきたいと思います。



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