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#651 顔も知らない「当時の職人さん」

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
RE/MAX GOOD.
1月25日
読了時間: 2分

こんばんは。RE/MAX GOOD.の佐藤です。 不動産の仕事をしていると、築年数の経った古い物件に巡り会う機会が多くあります。 一般的には「古い=価値が下がる」と一括りにされがちですが、元職人として、私は必ずしもそうは思いません。

内覧をしている時、気づくこと。

それは、建物の隅々の「収まり」が、驚くほど綺麗な家です。 壁の角、柱の接合部、建具の立て付け。 何十年という月日が流れているはずなのに、狂いがなく、ピタリと美しく整っている。

そんな時、心の中で思わず呟いてしまいます。 「あぁ、当時の職人さんは、本当にいい仕事をしたんだな」って。

何十年も前の、会ったことも、名前も知らない誰か。 けれど、その職人さんが一打ちに込めた誠実さが、今も目の前の空間に確かに息づいている。 その丁寧な手仕事に触れると、時間を超えて、その職人さんとガッチリ握手をしたくなるような、不思議な高揚感に包まれるのです。

世の中では、新しさや効率ばかりが注目されます。 でも、古いことが「価値がない」ことと同義ではありません。


丁寧な仕事が隅々まで行き届いている家には、独特の空気感が漂います。 それは、そこに住む人を優しく、力強く守り続けてきた「家の力」のようなものです。

効率を優先して、見えないところを誤魔化すのは簡単かもしれません。 でも、数十年後に誰かがその家を訪れた時、そこに誇りが残っているかどうか。


私も長年にわたり家を造ってきた人間であり、現在は不動産のプロとして、そんな「いい仕事」のバトンを次の方へ繋いでいきたい。 当時の職人さんが込めた想いを受け取り、その価値を理解してくださるお客様へと届ける。

古い家が持つ、人を守る力。 それを大切に、丁寧に、これからも伝えていこうと思います。

 
 
 

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