#486 ご褒美
- RE/MAX GOOD.

- 8月13日
- 読了時間: 3分

こんばんは。RE/MAX GOOD.の佐藤です。
不動産の仕事をしていると、お引き渡しが終わった後のお客様との関係は、どうしても薄くなりがちです。契約が終われば仕事も一区切り、というのが一般的な流れだからです。でも、私にとってはその後のご縁も大切にしたいと思っています。今日、その思いを改めて強くする出来事がありました。
春先に、別荘の仲介をお手伝いしたお客様から「お休み中ですよね…」とご連絡をいただきました。
「仲介暇なしです笑」と、冗談交じりのメッセージを返すと。
「じゃあ夕方事務所に行ってもいいですか?」とのことでした。
夕方、事務所にいらしたお客様は、夏休みに購入された別荘でゆっくり過ごした様子で、手にはお土産を持っていました。「佐藤さんにお土産です」と笑顔で渡してくださっただけでも、心が温まります。でも、その後にいただいた言葉が、私の中で一番のご褒美でした。
そのお客様は、もともともっと大きな建物を希望されていました。せっかくなら広い方がいいかな、というお気持ちも理解できました。ただ、利用目的や人数、ライフスタイルを丁寧に伺う中で、私はその規模はかえって負担になるのではないかと感じていました。維持管理やランニングコスト、清掃や修繕の手間…別荘というのは「持つ」だけでなく「楽しむ」ことが目的です。バランスが悪いと気持ちが「管理」に取られてしまい、せっかくの別荘が重荷になる可能性があります。
そこで、最初のご希望よりも少し小ぶりで、管理しやすく、日々の利用が快適になる物件をご提案しました。当初は少し迷われていましたが、何度かやり取りを重ねるうちに納得いただき、その物件に決まりました。
「もっと大きな建物を希望していたのを、止めてくれて感謝してます。このサイズがピッタリでとても使いやすくて、本当に気に入ってます!」とおっしゃってくださいました。
その瞬間、心の中で飛び跳ねたくなるくらい嬉しくなりました。お土産はもちろんありがたいですが、それ以上に「この物件で良かった」と言っていただけたことが、何よりの喜びでした。
不動産営業は、契約数や売上という数字で語られることが多い仕事です。でも、私はお客様の将来の暮らしを一緒に考え、最適な選択をサポートすることこそが本質だと思っています。売りやすい物件を勧めるのではなく、お客様に本当に合った物件を提案する。その結果として契約に至れば、それは数字以上の価値を持ちます。
今回の出来事は、改めてその思いを裏付けるものでした。お引き渡し後に「選んでよかった」と言っていただけること、それがこの仕事のやりがいであり、長く続ける力になります。お客様の言葉は、私にとって最高のお土産でした。そして、その言葉を胸に、また次のお客様にも最適な提案ができるよう、日々の仕事に向き合っていきたいと思います。



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