#783 余裕がないときほど

おはようございます。RE/MAXGOOD.の佐藤です。
日々の仕事や暮らしの中で、私たちはメールやLINE、SNSなど、本当にたくさんの文字を通じて誰かと連絡を取り合っています。
そうしたやり取りを重ねていると、ふとした瞬間に、お相手の「言葉選び」が、深く心に残り続けることがあります。
不思議なもので、時間が経つと「どんな用件だったか」という細かな内容自体は少しずつ薄れていくのに、「そのとき、どう伝えられたか」「どんな言葉をかけてもらったか」という、やり取りをした瞬間の心の感触は、いつまでも鮮明に覚えているものだったりします。
だからこそ、私は誰かに何かをお願いするときも、あるいは心苦しくもお断りをしなければならないときも、ただ事務的に用件を伝えるのではなく、「相手のためになる伝え方になっているだろうか」ということを、意識したいと思っています。
これは、先日の現場のブログで書いた、職人たちの「次の人が仕事しやすいように現場を整えておく」という気遣いと、まったく同じです。
自分の都合だけでパッと放り投げた言葉は、受け取った相手の手元でズシリと重い負担になってしまいます。でも、ほんの少しの思いやりを添えて、「こうしていただけると助かります」「今回は難しいですが、次回はぜひ」と次に繋がる形にして手渡せば、お相手は気持ちよく次のアクションに移せるはずです。
私たちは、スケジュールが真っ白で心にたっぷりと余裕があるときは、誰だって優しく、丁寧な言葉をスマートに選ぶことができます。
けれど、本当にその人の本質や「らしさ」が滲み出るのは、きっとその逆のときです。 日々のタスクに追われて忙しいとき、予期せぬトラブルが重なって心にまったく余裕がないとき。そんな極限の状況のときに、思わずポロッと出てしまう一言や、雑に送ってしまう一行にこそ、その人が普段から何を大切に生きているのかが、正直に現れてしまう気がします。
どれだけ表面上を「お客様のために」「誠実に」と取り繕っていても、裏側の見えないやり取りでトゲのある言葉を使ったり、相手を蔑ろにするような横柄な態度を取っていれば、信頼の土台は一瞬で崩れてしまいます。
急いでいるときに少し効率は悪くなってしまったとしても。 せめて自分が発する言葉だけは、トゲのないような温かい気持ちで届けたい。
言葉は、その人の心そのものです。 忙しい朝や、少し心がソワソワするような日こそ、送信ボタンを押す前に一呼吸。深く深呼吸をひとつして、相手の顔を思い浮かべながら、優しく丁寧なバトンを繋いでいきたいと思います。
それでは、今日も皆さんにとって、穏やかな一日になりますように。
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