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#767 お前はそんなんだからダメなんだよ

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
RE/MAX GOOD.
5月24日
読了時間: 3分

おはようございます。RE/MAXGOOD.の佐藤です。


「お前はそんなんだからダメなんだよ」

先日、職人時代からかれこれ20年以上もお世話になっている、ある会社の社長とお会いしたときのことです。今の私の仕事の進め方やこだわりについて話していると、そんな風にバッサリと

「お客さんの立場になって……とか綺麗事言ってたら儲からないぞ。ビジネスなんだから、売ってなんぼだろ」

長年、厳しい業界を生き抜いてこられた大先輩からの言葉です。言われている意味は分かりますし、経営者として数字を追わなければいけない現実も痛いほど理解しています。それでも、自分の信念を否定されたような気がして、私は少しだけ腑に落ちない、割り切れない気分で黙ってしまいました。


すると、

「でもさ、職人あがりは結局それができないんだよな。…実はオレも一緒だよ」社長はゲラゲラと声を上げて笑い出しました。

その瞬間、胸の奥につかえていたものが、スッと溶けていくような感覚がありました。

「ダメなんだよ」という突き放すような言葉の裏にあったのは、私の不器用さを誰よりも理解し、「お前はそのまま泥臭く突き進めばいい」と背中を押してくれる、社長なりの最大級の温かさとエールだったのでしょうね。


私は、効率よくスマートに立ち回ることがどうしても苦手です。 要領よく立ち回って、そこそこの手間で最大の利益を出すのが「上手なビジネス」なのだとしたら、私たちのやり方はいつだって遠回りで、非効率で、お世尽くしにも優等生とは言えません。

「見えない部分だから適当に流しておけばいい」 「言われたことだけやって、早く次の現場(案件)に行けばいい」


そう割り切れたらどんなにラクかと思いますが、一度現場で汗を流し、自分の指先で物を造ってきた人間の性分(しょうぶん)として、どうしてもそれができない。気づいてしまった違和感や、お客様の小さな不安を「面倒だから」と見過ごすことが、どうしても気持ち悪くて体が拒否してしまうのです。


世渡り上手な人から見れば、それは「損な生き方」に見えるかもしれません。実際、正直者が馬鹿を見るような瞬間や、真っ直ぐに向き合うほど煙たがられることだってあります。

けれど、私はこの「不器用さ」こそが、自分の原点であり、何よりの誇りだと信じています。

どれだけ時代が変わり、扱うものが変わっても、関わる人の人生に嘘をつかないこと。見えない基礎の部分を、一番丁寧に仕上げること。その泥臭い職人魂があるからこそ、お客様の「本当に住んで良かった」という笑顔にまで責任を持ちたいと思えるのです。

ビジネスとして100点満点の器用さは持てなくても、人間として、プロとして、預かった仕事に最後まで恥じない生き方をしたい。

20年来の恩人が見せてくれた変わらない笑顔と温かさに、改めて自分の進むべき道がハッキリと見えました。私はこれからも、おせっかいで不器用な職人の性分でお客様と真っ直ぐに向き合っていきたいと思います。

 
 
 

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