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#685 敏感力

  • 執筆者の写真: RE/MAX GOOD.
    RE/MAX GOOD.
  • 3月3日
  • 読了時間: 2分

こんばんは。RE/MAXGOOD.の佐藤です。


不動産の仕事をしていて、最も大切にしている瞬間があります。それは、お客様がまだ言葉にできていない「迷い」や「不安」を、こちらが先に察知して声をかけた時です。

先日もお話しさせていただいたお客様が、一瞬視線を落とされた瞬間がありました。条件面では納得されているはずなのに、何かが引っかかっている。そんな空気を感じた時、私はあえてこう切り出します。「もしかして…ここが少し気にかかっていませんか?」と。

すると、多くの方が「そうなんです!実は……」と、胸の奥にあった本音を話し始めてくださいます。


この「察知する力」は、私がかつて経験した苦しい時間があったからこそ、身についたものだと思っています。

私自身、人に弱音を吐くのが苦手な性格です。これまでの人生で、本当にしんどい時に「誰かに気づいてほしい」と心のどこかで願っていた。自分がそうだったからこそ、目の前の人の顔色、声のトーン、わずかな間の取り方から、その方の心の揺れが伝わってくるのです。


今は不動産の情報はネットにあふれています。条件の合う物件を探すだけなら、ポータルサイトで事足ります。けれど、お客様が本当に求めているのは、自分の「不安」に気づいてもらえる安心感ではないでしょうか。

「自分からはなかなか言えない思いがあったけど、佐藤さんが先に言ってくれたから話しやすかった」

そう言っていただけるのが、私にとって何よりの喜びです。効率よく物件を右から左へ流す仕事は、私には向いていません。おせっかいだと言われても、お客様が「ここに決めて良かった」と心から納得できるまで、そばで言葉にならない声に耳を傾け続けたい。

3月。手術を控え、私自身の身体も万全ではありません。でも、だからこそ、人の痛みや不安に対して、これまで以上に敏感でいられる気がしています。

これから出会う誰かの「心の曇り」を、ほんの少しでも晴らせるような、 そんな一人ひとりに向き合う誠実な仕事を、これからもしっかりと積み重ねていきます。

 
 
 

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