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#330 くさいもの

執筆者の写真: RE/MAX GOOD.RE/MAX GOOD.

更新日:3月13日

こんばんは。RE/MAXGOOD.の佐藤です。

「臭い物に蓋をする」という言葉は、しばしば問題を見て見ぬふりをすることや、都合の悪いことを隠すこととして使われます。しかし、それは必ずしも悪いことばかりではないと感じます。むしろ、時には気持ちを整理するために必要な作業ではないでしょうか。


私たちは生きていく中で、さまざまな問題に直面します。仕事でのミス、人間関係の悩み、家族との衝突など、日々の生活には避けられない困難がつきものです。そうした問題に対して、常に正面から向き合うことができれば理想的ですが、現実はそう簡単ではありません。特に、感情が高ぶっているときや、冷静な判断ができない状態では、無理に問題を直視しようとすると、かえって事態を悪化させてしまうこともあります。

そのため、一時的に「蓋をする」ことが有効な場合もあります。これは決して問題をなかったことにするのではなく、自分の気持ちを整理し、落ち着いてから向き合うための時間をつくるという意味です。感情的になってしまうと、相手に強く当たってしまったり、思ってもいないことを口にしてしまったりすることがあります。そのような状況を避けるためにも、冷却期間を設けることは重要です。

また、すぐに解決できない問題に対しても、一度距離を置くことが有効です。例えば、職場での人間関係のトラブルや、家族との意見の対立があったとき、すぐに結論を出そうとすると、焦りや苛立ちが先行してしまい、望ましくない結果を招くことがあります。そんなときは、一度その問題から意識的に離れ、別のことに集中することで、冷静な視点を取り戻せることがあります。


ただし、ずっと蓋をし続けることが良いわけではありません。問題を長期間放置すると、より大きなトラブルに発展する可能性があります。重要なのは、適切なタイミングで再び蓋を開け、問題と向き合うことです。例えば、数日間冷静になる時間を設けた後、改めて話し合う機会を持つことで、感情に流されることなく建設的な対話ができるでしょう。

「臭い物に蓋をする」という言葉には、ネガティブな印象がつきまといますが、時にはそれが自分自身や周囲の人との関係を守るための有効な手段になることもあります。大切なのは、問題を完全に隠すのではなく、一時的に距離を置きながら、冷静な判断を下すことです。そのバランスを見極めることで、より良い解決策を見つけることができるのではないでしょうか。

 

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