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執筆者の写真RE/MAX GOOD.

#225 プロフェッショナルとして




こんばんは。RE/MAXGOOD.の佐藤です。

現場仕事が忙しい時期になってきました。現場で作業をしていると集中してついつい手を掛け過ぎてしまうことがあります。


プロフェッショナルとして働くことは、責任感や専門知識を発揮し、高いクオリティの成果を提供することを意味します。以前はそれを良しとしてきましたが、その「プロ意識」が強すぎると、時には弊害を生むこともあります。

高い基準を持つのは素晴らしいことですが、必要以上に完璧を求めると、効率を犠牲にしてしまうことがあります。時間やコストが限られる中で、何が最も重要かを見極め、納得できる妥協点を見つけることもプロの判断力の一部です。プロフェッショナルとは「常に完璧を目指す人」ではなく「状況に応じて最適解を出せる人」かもしれません。


プロフェッショナルとして最も難しいのは、「ここで十分」と判断するタイミングを見極めることです。完璧さを追求し続けることと、結果をしっかり届けることは別のスキルです。求められる基準を超えて過剰な仕事をするよりも、限られたリソースの中で期待に応えることがプロフェッショナルな行動です。

「高クオリティ」や「プロ意識」は大切ですが、それが全てではありません。適切なバランスを見つけ、状況に応じて柔軟に対応できることこそ、真のプロフェッショナルといえるのでしょうね。なぜ、このような事を書いたかというと、建設資材の高騰は止まらず、工事単価の値上げのお願いをすると快諾してくれるところとそうでないところとあります。

先方の事情も分かりますが、一方的に協力業者を締め付けるのはいかがなものかと思うと、値上げをしてくれたクライアントとそうでないクライアント。

同じクオリティの仕事をすることは果たして正解なのか?と思うようになりました。


プロフェッショナルとして働く上で、成果物のクオリティを高めることは当然の責務です。しかし、請負金額が異なる案件に対して全く同じ仕上がりを提供することは、必ずしも適切ではありません。これは、クライアントへの敬意や信頼関係にも関わる重要な要素です。


そもそも請負金額は、プロジェクトの規模や求められるクオリティ、対応の範囲を反映しています。そのため、契約内容に応じた仕事をすることが、公正なプロフェッショナルとしての姿勢です。高額な契約には、それに見合った価値を提供する責任があります。一方で、低額な契約には、効率を重視しつつも適切な成果物を提供する柔軟性が求められます。

「低額の案件は手を抜いてよい」というわけではありません。それぞれの案件において、求められるクオリティの基準を守ることが重要です。その上で、リソースの配分や対応の仕方を調整することで、全てのクライアントに納得してもらえる仕事を提供できます。


プロフェッショナルとは、公平でありながら柔軟であること。そして、どのクライアントにも誠実に対応する姿勢を持ちながら、契約内容に見合った付加価値を提供することが求められます。それが、仕事への責任感とクライアントへの敬意を両立させる秘訣なのでしょう。


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